村上春樹初心者におすすめする本

 どうも、おひさしぶりです。

ディーン(仮)です。

村上春樹の「騎士団長殺し」が発売されてかなり時間がたってしまいました。

 

完璧にタイミングミスった感ありますが、今回は村上春樹初心者におすすめしたい村上春樹の本について紹介していきたいと思います。

 

1.色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年

「僕らはあのころ何かを強く信じていたし、何かを強く信じることのできる自分を持っていた。そんな思いがそのままどこかに消えてしまうことはない。」

 物語は「大学2年の7月から翌年の1月にかけて多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えていた。」という衝撃的な出だしから始まる。

 

 多崎つくるは主人公の名前である。彼は高校時代の友人5人グループの1人で自分のことを色彩にかけた面白味のない人間と感じていた。

高校卒業後、多崎つくるは上京し、5人はバラバラになる。

そして、とある事件が起き、多崎つくるは自分の居場所を、心の拠り所を失ってしまう。

 

 事件によって自己喪失に陥った「多崎つくる」の内面の葛藤や、彼の周囲の人間関係、そして死んでしまった「シロ(ユズ)」の魂の表現などに着目して読んでほしい非常に味わい深い一冊である。

 

 

 

 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
 

 

2.女のいない男たち「イエスタデイ」

 昨日は/あしたのおとといで

 おとといのあしたや

 この一冊「女のいない男たち」は短編小説集であり、村上春樹初心者は絶対に短編集から手をだすべきだと思っている。

というのも村上春樹の長編小説は文章、ページ数ともに長すぎるものが多く、読んでいて挫折しかねないからである。

ついでにいうと、この「イエスタデイ」は村上春樹の数ある短編集のなかでも何度も読む価値がある傑作である。

 

 この話は主人公の「僕」(谷村)と彼が大学生のとき、早稲田の喫茶店でのアルバイトで出逢った「木樽」の物語である。

「木樽」は東京生まれ東京育ちにも関わらず、完璧な関西弁を話す変人で、彼と主人公のやりとりからわかる木樽の変人ぶりや木樽の彼女が主人公とお試しで付き合うシーンは面白い。

また、なんといっても村上春樹の読者を引き込ませる文章力、簡単に情景を想像させる描写力が短いページ数に盛り込まれている作品だと思う。

 

村上春樹って回りくどい文章書く人でしょ?って思う人にこそぜひ一読してほしい作品である。

 

 

 

女のいない男たち

女のいない男たち