「エリック」という男① (フィリピン セブ留学)
どうも、ディーン(仮)です。
今回はセブ留学におけるルームシェア(1部屋を3人で住む)での経験を語ろうと思います。
僕がその男に会ったのはフィリピンに来て三日目のことだった。
彼は名前を「エリック」といい、黒に茶色が混ざった髪色であり、高そうな丸眼鏡をかけ、クマのような大きい図体をしていた。
この一風変わった男と波風立てず、仲良くすることが僕たちルームメイトに与えられた最初のミッションだった。(ルームメイトは、日本人1人とエリックだった。)
エリックと初めて会ったとき、「ハロー」と交わしただけであとは沈黙が訪れてしまった。
これは「完全にまずいパターン」だなと僕は思った。
というのも僕の経験上、会って初日でお互いの間に気まずい空気を残したままだと後日仲を深めるどころかギクシャクした状態で終わってしまうからである。
焦った僕は定番のこの質問を投げかける。
「ワッチュア ネーム??」
そして返ってきた答えが「エリック」だった。
"は?? え?? エリック??"
僕は一瞬頭の中が真っ白になった。
"エリック?だってこやつ完全にアジア人だろ? からかってるのか?おぬしからかってるのか? ソレトモ 英国紳士気取ってるのか??"
あとで日本人のルームメイトに聞いた話によると、エリックというのはEnglish name らしい。
なぜ、そんなものがあるのかというと、台湾人は外国人が自分の台湾名を発音するのが難しいかららしい。
ちなみに「エドワード」という英語名ながら英語がまったくしゃべれない台湾人もいた。
だが、せめて元の名前と近い名前でいいんじゃないの??と思ったけど、まあ口には出さないでいた。彼らにも彼らなりの考え方がある。
その後、エリックと会話したがあまり長くは続かなかった。
分かったことは、年齢(30手前)と移動式アイスクリーム屋の店長だということだ。
アイスクリーム屋の店長がなぜ、今こんなところで留学してるの?と思ったが、あんま聞いてほしくなさそうな顔をしていたため、やめておいた。
そして、5分後彼は旅行帰りで疲れているというため、先にシャワーに入り、go to bed して3分でsleep し始めた。
そしてフィリピン留学最大の悲劇はこの時起きた。
巨大な動物が部屋の中に入ってきたのである!!
ていうのは嘘で、イノシシとか、クマみたいなおおきないびきをかき始めた。
文字であらわすと
「ズーーーー、ガアアア!!11!1!1!!」 (この無限ループ)
って感じで、地響きが起きても不思議ではなかった。
この音を聞きながら寝れるほうがおかしい。
僕はその夜 go to bed してから1時間弱眠れなかったことを覚えている。
続きは後日!