働くことをやめた日
8月31日に前の会社を退職した。
あんなに切望していた退職も終わってしまうと切なく感じてしまう。
意外と担当していた生徒のことを何度も思い出してしまう。
僕は会社があることによって、会社で働くことによって質の高い暇のつぶし方ができていたんだなと改めて感じる。
そういえばだれかが、働くことはあなたに生きる意味を与えることだと言っていた。
今になって言いえて妙という気がするが、言う人や受け取る人によって皮肉にも聞こえてくるから不思議なものだ。
会社をやめるとやることがほとんどない。
そして、なにもかもに気力がわかなくなる。
まあやめて1日しかたっていないからあれだけど。
社会と接することがなければ質の高い生活や食事は必要ないと思ってしまうし、
ましては自分みたいな人間は不必要にそういった生活をするべきではないのだろう。
ただ、食欲、性欲、睡眠欲だけを満たすだけの生活をしている。
結婚をするつもりもないので、将来的な計画や見通しはしないし、する必要性も感じない。
後悔するだろうといわれても馬の耳に念仏、チンパンの耳に占いっていうレベルでそういう諭しは何の意味も持たない。
人間ってなんだろう、社会ってなんだろうということを考えたりもするが、
考えたところで自分の思考の枠内にとどまり、そこから外部へ足を踏み出すことも
しない。
大方目の前の現実から目を背けたいんだろう。
しかし、今の自分には背けているという現実でさえどうでもよく、ひたすらに若い貴重な時間を無為な思索、怠惰な生活にただひたすら費やす。
人生に意味付けをするなんていうことはどうでもいい。
僕はただ、僕と僕に関わる人の生活がもっと面白く、豊かで感動にあふれたもの
になっていればいいと思う。
本当にただそれだけでいいのだ。
逆にそれさえあればお金なんていうのは二の次なのだ。